- 「基本情報技術者試験を受けてみたいけれど、ITの経験がなくても合格できるのでしょうか?」
- 「どのような勉強をすればよいのでしょうか。教科書を覚えていくだけですか?」
アクアでは、このようなご質問をいただくことがあります。
転職やスキルアップのために資格を取りたいと思っても、初めて聞く言葉が多いと、何から手をつければよいのか迷ってしまいますよね。
最初にお伝えしたいのは、IT未経験だからといって、基本情報技術者試験への挑戦を諦める必要はないということです。ただし、教科書を最初から最後まで暗記するだけでは、対応しにくい問題もあります。
大切なのは、試験の全体像を知り、知識を理解しながら問題を解く練習を重ねることです。
今回は、基本情報技術者試験の特徴と、未経験の方が無理なく勉強を始める方法をご紹介します。
未経験でも合格できる?
IT未経験でも挑戦できる国家試験
基本情報技術者試験は、ITに関する基礎的な知識や、情報技術を活用するための考え方を問う国家試験です。
試験を実施するIPA(情報処理推進機構)では、情報処理技術者としての知識や技能を確認する試験として位置づけています。
IT業界で働いた経験がなければ受験できない、という試験ではありません。
そのため、これからITについて学びたい方も、合格を目指すことができます。
ただし、受験できることと、簡単に合格できることは別です。
パソコンの仕組みやネットワーク、プログラムの考え方など、幅広い内容を学ぶ必要があります。
初めて勉強する方は、知らない言葉がたくさん出てくるかもしれません。
それでも、最初からすべてを理解する必要はありません。
一つずつ学びながら、少しずつ理解を深めていくことが大切です。
未経験の方が難しいと感じやすい理由
基本情報技術者試験の勉強で戸惑いやすい理由の一つは、学ぶ範囲が広いことです。
例えば、コンピューターの仕組みを学んでいたと思ったら、次はネットワークや情報セキュリティ、企業活動について学ぶことになります。
さらに、プログラムの処理を読み取り、答えを考える問題もあります。
普段パソコンを使っていても、こうした内容にはなじみがない方もいらっしゃるでしょう。
ここで大切なのは、知らない言葉が出てきたことを、勉強に向いていない証拠だと考えないことです。
知らないことを、これから学ぶ。
まずは、その気持ちで始めてみてはいかがでしょうか。

基本情報技術者試験では何を勉強する?
基本情報技術者試験は、大きく分けて「科目A」と「科目B」の2つがあります。
それぞれ出題内容が異なるため、勉強方法も少し変える必要があります。
科目A:ITの幅広い基礎知識を学ぶ
科目Aでは、コンピューターやネットワーク、情報セキュリティ、システム開発、経営など、幅広い知識が問われます。
まずは、ITの基本的な言葉や仕組みを知ることから始めましょう。
例えば「ネットワーク」という言葉が出てきたら、言葉だけを覚えるのではなく、パソコンやスマートフォンがどのようにつながっているのかを考えてみます。
身近なものと結びつけることで、理解しやすくなる場合があります。
科目Aでは、教科書で基礎を学び、問題を解きながら知識を定着させていく方法がおすすめです。
科目B:プログラムの動きを考える練習が必要
科目Bでは、アルゴリズムとプログラミング、情報セキュリティに関する問題が出題されます。
アルゴリズムとは、簡単にいうと、問題を解決するための手順のことです。
例えば、数字を小さい順に並べたり、条件によって処理を変えたりする仕組みを考えます。
科目Bでは、プログラムがどのような順番で動くのかを読み取る力が必要です。
そのため、用語を暗記するだけではなく、実際に手を動かして考える練習が役立ちます。
最初は難しく感じても、一つひとつの処理を順番に追いかけるところから始めてみましょう。

教科書を覚えるだけで合格できる?
アクアでいただくご質問の中にも、
「教科書を覚えていくだけですか?」というものがあります。
この疑問は、勉強方法を考えるうえで大切なポイントです。
基本情報技術者試験では、暗記と理解、そして問題を解く練習を組み合わせることをおすすめします。
教科書は知識を身につけるために使う
教科書は、知らない言葉や仕組みを学ぶための大切な教材です。
ただ、最初からすべてを覚えようとすると、なかなか先へ進めなくなることがあります。
まずは一つの章を読み、どのような内容なのかを大まかにつかみましょう。
分からないところがあっても、いったん先へ進んで構いません。
問題を解いたあとに教科書へ戻ると、最初は分からなかった説明が理解しやすくなることもあります。
問題を解いて理解できているか確かめる
教科書を読んで「分かった」と感じても、実際に問題を解くと答えられないことがあります。
これは、読むことと、自分で答えを考えることが違うためです。
例えば、一つの章を読み終えたら、その範囲の問題を数問解いてみましょう。
間違えた問題があれば、解説を読んで、なぜその答えになるのかを確認します。
正解した問題でも、理由が分からず偶然当たった場合は、もう一度確認するとよいでしょう。
問題を解くことは、点数を確認するだけでなく、自分が理解できている部分を見つけるためにも役立ちます。
科目Bは紙に書いて考えてみる
科目Bのプログラムに関する問題では、処理の流れを紙に書いてみる方法があります。
例えば、数字が変化する問題なら、最初の数字を書き、処理が進むたびに数字を更新していきます。
頭の中だけで考えようとすると、途中で分からなくなることもあります。
そんなときは、紙に書いて一つずつ確認してみてください。
速く解くことよりも、最初は処理の意味を理解することを大切にしましょう。
未経験から始める基本情報技術者試験の勉強方法
では、実際に何から始めればよいのでしょうか。
ここでは、初めて勉強する方に向けて、取り組みやすい順番をご紹介します。
ステップ1:試験の全体像を確認する
最初に、どのような内容が出題されるのかを確認しましょう。
IPAの公式サイトでは、試験の概要や出題範囲、シラバス、過去問題などを公開しています。
シラバスとは、試験で学ぶ内容を整理した資料のことです。
最初から細かく読む必要はありません。
「このような分野を勉強するんだな」と、全体を眺めるところから始めましょう。
ステップ2:初心者向けの教科書を1冊選ぶ
次に、自分が読みやすいと感じる教科書を選びます。
教科書を選ぶときは、次の点を確認してみてください。
- 初めて学ぶ人向けに説明されている
- 図やイラストがあり、仕組みを理解しやすい
- 科目Aと科目Bの学習内容を確認できる
- 受験予定時点の試験内容に対応している
難しい本を選ぶ必要はありません。
書店などで実際に数ページ読んでみて、説明が分かりやすいと感じるものを選ぶのもよい方法です。
何冊も購入する前に、まずは1冊を使って学習を始めてみましょう。
ステップ3:教科書と問題演習を組み合わせる
教科書をすべて読み終えてから問題を解くのではなく、学んだ範囲の問題を少しずつ解いてみましょう。
おすすめの流れは、次のとおりです。

この流れを繰り返すことで、知識を少しずつ身につけていきます。
最初から正解できなくても大丈夫です。
間違えた問題は、これから学ぶところが見つかったと考えてみましょう。
ステップ4:科目Bの対策も早めに始める
科目Aの勉強だけを進めて、科目Bを後回しにしすぎないことも大切です。
科目Bでは、問題を読んで考える練習が必要になります。
まずは簡単な問題から取り組み、プログラムの動きを一つずつ確認していきましょう。
難しい問題が解けないときは、より基本的な問題に戻っても構いません。
少しずつ慣れていくことを大切にしてください。

勉強時間はどのくらい必要?
基本情報技術者試験の勉強時間は、IT未経験の方なら200〜300時間程度を一つの目安にするとよいでしょう。
資格学校などでも、未経験者の学習時間として200時間前後から300時間程度が紹介されています。
ただし、これは試験を実施するIPAが定めた時間ではありません。
これまでの知識や理解の進み方によって、必要な時間は変わります。
1日何時間勉強すればよい?
200〜300時間を目安にした場合、学習期間は次のようになります。
| 1日の勉強時間 | 学習期間の目安 |
|---|---|
| 30分 | 約13〜20か月 |
| 1時間 | 約7〜10か月 |
| 1時間30分 | 約4〜7か月 |
| 2時間 | 約3〜5か月 |
※毎日勉強した場合の概算です。
仕事や家事で忙しい方は、最初から毎日2時間を確保するのは難しいかもしれません。
そんなときは、平日は30分、休日は少し長めに勉強するなど、生活に合わせて計画を立ててみましょう。
また、勉強を始めてみると、得意な分野と苦手な分野が見えてきます。
特に科目Bのプログラムを読み解く問題は、慣れるまで時間がかかることもあります。
最初に決めた予定どおりに進まなくても、焦る必要はありません。
まずは200〜300時間を計画の目安にして、実際の理解度に合わせて調整していきましょう。
分からないところから始めること
基本情報技術者試験についてご相談をいただくとき、未経験でも合格できるのか、どのように勉強すればよいのかと迷われていることがあります。
アクアでは、最初から知識があることよりも、今どこで困っているのかを大切にしたいと考えています。
例えば、教科書を読んでも意味が分からない場合と、教科書は理解できるけれど問題が解けない場合では、必要な学習方法が違います。
前者なら、用語や仕組みをやさしい説明で確認すること。
後者なら、問題を解く過程を振り返り、どこで考え方が分からなくなったのかを確認すること。
このように、自分が困っているところを見つけることが、次の学習につながります。
独学で進める方法もありますし、一人では難しいと感じたところを誰かに相談する方法もあります。
自分に合った学び方を選んでいただければと思います。
今日からできること
ここまで読んで、基本情報技術者試験に挑戦してみたいと思った方は、まず一つだけ行動してみませんか。
今日のおすすめは、IPAの公式サイトで基本情報技術者試験の問題を1問見てみることです。
解けなくても構いません。
どのような問題が出るのかを知るだけでも、勉強のイメージが少し具体的になります。
分からない言葉があれば、一つだけ調べてみましょう。
最初の一歩は、それくらい小さなもので大丈夫です。
まとめ
基本情報技術者試験は、IT未経験の方でも挑戦できる国家試験です。
ただし、学習範囲が広く、知識を覚えるだけでなく、問題を読み解く力も必要になります。
まずは試験の全体像を知り、教科書で基礎を学びながら、問題演習を重ねていきましょう。
科目Bについても、早い段階から少しずつ練習しておくことをおすすめします。
最初からすべてを理解しようとしなくても大丈夫です。
分からないところを一つずつ減らしていくことが、学習を進めるための大切な一歩になります。
もし、一人で勉強を進めることが難しいと感じたら、アクアにご相談いただく方法もあります。
マンツーマンレッスンなので、わからないことはすぐに何度でも聞くことができます。
まずは今日、問題を1問見てみるところから始めてみませんか。
あなたのペースで、少しずつ進んでいきましょう。
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